🍋 瀬戸内の陽と、百年の想い。― KATAOKA FARM 片岡様 ―
広島県・生口島「レモン谷」。
穏やかな瀬戸内の海を望む丘で、
KATAOKA FARMの片岡様は自然と語らいながら、
減農薬・ワックス・防腐剤不使用にこだわった、
安心で香り高いレモンを育てています。
寒さが深まってくるこの季節。
意識したいのは「風邪予防」と「免疫力アップ」。
柑橘に豊富なビタミンCは免疫を高め、冬の体調管理には欠かせません。
そんな今、当店に届いたのが——
広島県『KATAOKA FARM 片岡様』のレモン!
広島県はレモン生産量日本一。
呉市、尾道市、大崎上島町…瀬戸内の温暖な気候と海風に育まれた名産地が並びます。
中でも生口島・瀬戸田町は「せとだレモン」のブランドで知られ、
明治時代から続く、国内屈指のレモンの島。
その生口島の中に、小さな奇跡の谷があります。
それが「レモン谷」。
わずか三軒のレモン農家が守り続ける、命の谷です。
そのひとりが、bar平野の契約農家・第一号、片岡様です。
🍋 はじまりは、一台の軽トラから。
片岡さんとの出会いは、今から7年前にさかのぼります。
「生口島のレモンは本当に美味しいぞ」
そう地元のケーキ屋さんに教わり、
私はその言葉だけを頼りに、広島へ向かいました。
尾道のバーで「レモン農家を知りませんか?」と尋ねると、
「レモンなら庭になってるし、隣からももらえるし…」
まさかの“レモンがありすぎて紹介しにくい”という返答(笑)
その夜はスナックで旅の締め。
翌朝、しまなみ海道を渡り、生口島へ。
「さあ、日本の夜明けぜよ!」と気合を入れて出発。
車に戻ると、横に軽トラが停まっていました。
そして私は…思い切って人生初の”男性へのナンパ”をしました。
「おはようございます。大阪から来ました平野健作、A型です。
レモン農家さんを探してるのですが、どこに行ったら会えますか?」
すると運転席の方が一言。
「え? 私、レモン作ってますよ。A型です(笑)」
——それが、片岡さんとの出会い。
私の“農家様巡り”のはじまりであり、
まさに bar平野の“夜明けじゃい” でした。
🌿 百年の血筋が育てる、誠実な果実。
片岡さんのご家族は、百年を越えて受け継がれる農家の家系。
江戸時代後期、自作農として米や除虫菊を栽培し、
約90年前に柑橘の専門農家へ転身。
現在のKATAOKA FARMは、10代目の片岡様が継いでいます。
「安心で安全なものを未来に届ける」
その信念は代々変わらず、血筋のように受け継がれてきました。
片岡さんが初めてレモンの木を植えたのは、なんと3歳の頃。
その木が、今ようやく商品になると聞いて驚いた私が
「40年も待てません!」と笑うと、
片岡さんは静かに「血筋な」と一言。
……深い!(そして私はやっぱり無理!笑)
🌊 “皮まで食べられるレモン”の舞台裏。
レモン谷の畑は、砂利まじりの独特の土壌。
瀬戸内の穏やかな海風と、代々の知恵に支えられています。
減農薬、防腐剤・ワックス不使用。
“皮まで食べられるレモン”を作るには、
気の遠くなるような手間と、深い愛情が必要です。
片岡さんは、それを日常のように続けています。
その姿にこそ、KATAOKA FARMの“強さ”があります。
🍸 bar平野に届く、10代続く想い。

そんなレモンで作るのが、当店の看板カクテル
「スーパーレモンサワー」。
ウォッカ4本、スピリタス1本、レモン50個分の果汁、
さらに50個分の皮を漬け込んだ原酒をつくり、
トニックで割る一杯。
喉を通るたびに、片岡さんの一年分の努力が沁みていきます。
レモンそのものは酸っぱいのに、
このカクテルにするとふっと甘みを感じる——
他のレモンでは絶対に出せない、特別な味わいです。
「なぜこの甘さが出るんですか?」と尋ねると、
片岡さんは笑って、「砂利の土壌やけんかな…」と。
(まさに“知らんけど”を添えたくなるタイミング!笑)
☀️ 誠実さが、味になる。
伝統を守ること。
安全を守ること。
家族に胸を張って商品をつくること。
片岡様のレモンは、そのすべてが詰まった一本の木から実ります。
そして、bar平野の一杯となって、今日も誰かの心に届いていく。
この味は、私の腕でも、レシピでもない。
片岡さん一族の“誠実さ”そのものが、味になっているのです。